MHP/"強い"武器とは何か?

ゲームの掲示板で、良くある質問の一つが『強い装備なんですか?』、これだろう。
MHPも例に漏れず、頻繁にこう言った実に下らない質問が飛び交う。
MHには片手剣・双剣・大剣・ハンマー・ランス・ライト・へビィと言う武器種が存在する。
更にスキルや防御力、攻撃属性・属性や防御+、弾種に肉質と言う要素が絡み合って一つの武器でも千変万化の戦い方ができる。 つまる所、誰でも使って強くなれる武器はMHには存在しない。
どんなに武器が強くても、攻撃を受けすぎれば強さも何も関係ない。速攻でキャンプに強制送還だ。
例えば、へビィ最強と名高いディスティハーダを挙げよう。
ディスティは装填数がズバ抜けて多く、時間辺りの攻撃力はランスに迫る物がある上に、老山龍砲・皇をも上回るだろう。
だが、弾丸の特性や敵の弱点となる部位を知らなければガンナーは務まらない。
適当に通常弾Lv.1を撃っているガンナーの話をよく聞くが、それが良い例だろう。
せめてクリティカルさせればそこそこのダメージになるものを、安全な高台の上から、弾かれているにも関わらず撃ち続けるスタイルは少なくとも褒められた物ではない。
と言うか、いつまで経っても討伐には至れないだろう。
これは近接武器にも言える事である。
天上天下無双刀が強い、と言っても物理耐性が高い敵に対しては真価を発揮しない。
そう言った「汎用性」と言う意味で全ての武器が制約を受ける。
そう言った意味で、「強い」武器は存在しえない。
「〜属性の、〜で、〜が強い」ならわかるが、全ての状況に対応できる武器はそれだけでゲームバランスを崩壊させる。
アルバレスト改はほぼ全ての状況に対応できるガンだが、威力が不足している。
クイックキャスト改はそれに次ぐ汎用性を持つが、状態異常弾Lv.2が全く撃てず、ディスティは散弾が撃てない他状態異常弾Lv.2が撃てない。
挙げていけばキリがない。 「〜が好きだから、〜は強い」。
これが「強い」武器の定義ではなかろうか。
好きな物こそ上手なれ。
「ハンターナイフが好きだから、ハンターナイフは強い」。
その人がそれを絶対の物と信じている限り、それは揺らがないだろう。
故に、それが「強い」武器の最高の定義だと思う。
もしもどこかの掲示板で「強い武器はなんですか?」と聞かれたらこう答えてあげよう。 「貴方の好きな武器が一番強いですよ」と。