機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER

機動戦士ガンダムSEED C.E.73-STARGAZER- [DVD]

機動戦士ガンダムSEED C.E.73-STARGAZER- [DVD]

DVD買っちゃいました(ぁ







内容。

とにかくリアルで、特に『死の恐怖』ってのが一番よく伝わってきた。

見るまではミューディーの腕がヘボいからー、だとかブルが寸胴だからー、とか言ってましたが、ありゃ仕方ないわ。

どんな優良パイロットでも機体でも、数で押されたり一瞬の隙や苦手な方向(ミューディーって左利き?)から強襲されれば体勢を崩される。

そのままなし崩しに脚を取られ、蹂躙される。

その時のミューディーの悲鳴、静かに怒るスウェン、シェムスの叫びが直接『死の恐怖』を伝えてきました。

むしろ常に隙を突かれない本編の方がおかしい。

フルバーストとか狙い放題だろうが。






STAGE.1ではエドモンドの男気溢れる演出や、MS本来の恐怖、種族間の対立を描いていて体感では30分くらいに感じられた。

つまり密度が濃かった。

『できる限り近づけ! でないと、あの装甲は破れん!』

『発射感覚を0.5(コンマ5)秒感覚にセット!』

『(昔の部下から「砲身が焼け付きます!」と言われ)かまわん! どうせ一回しか使えん!』

エドモンドの、経験ある台詞。なるほどどうして、この台詞はMSが単体でどれ程強力な兵器かを物語ってると思う。





STAGE.2では死の恐怖とスウェンの過去が描かれてます。

上記の通り、ケルベロス三体に蹂躙されるシーンは圧巻。

人によっては強い拒絶反応出るかも。

スターゲイザー命名シーンやヴォワチュール・リュミエール展開など、最終話に向けての最後の布石が打たれる。





STAGE.3では文字通りラスト。

色調が渋く、『宇宙は暗い』を表現する為非常に色褪せた感じでナイス。

ゲイザーvsノワールでは、ステーション内でノワールがアンカーを各所に打ち込んで縦横無尽に動き回りながら攻撃するシーンがなかなか見もの。

その後のゲイザーが光の輪を発現させて反撃に移り、互いに攻防が切り替わってパワーダウンし、ラストまで持って行くのはテンポが良い。

取りあえずラストとエンディングは伏せておきますね。





総評として、これはガンダムって枠を超えている作品だと思う。

何故か今時自殺だの殺人だの多いですが、この作品をみて少しでも恐怖を感じた人は絶対に自殺なんてできないと思います。

まさかここまで『死の恐怖』を真直ぐに受け止められる作品に出会えるとは思ってなかっただけに、僕はこの作品をこのレビュー(?)見た人全員に薦めます。

特に学生さん。

そんな簡単に死んじゃいけないよ。死ぬ方より、生きる方が辛いだなんてただ感覚が麻痺してたり思考がちぐはぐになってるだけなんだから。