Fate/stay night 名シーン

なんとなく思い出しつつ。

Fate
「わからぬか下郎。私は聖杯よりも、シロウが欲しいと言ったのだ!」
言峰教会で、聖杯を否定するシーン。
何度読んでも涙腺にくるわ。
多分、「Fate」で一番言いたい事をあのシーンで言っているのだと思う。


Unlimited Blade Works.
「―――間違い、なんかじゃない!」
追い続けた果てに絶望しかなくとも。
けれども、その過程で救えた笑顔があったのなら―――。
―――例え自身が贋物で、借り物でも。
決してその理想は間違いなんかじゃない。

ぐっとくるシーンですね。
英霊エミヤは、自身を殺す事で救われようとした。
……早い話、ランサーに殺された自身を蘇生させる凛を殺せばそれで終わりなのに、そうしなかった理由。
結局、エミヤシロウは自己を省みない欠陥品。
けれど、それでも誰かが救えたのなら、それはきっと最高の救いなんでしょう。
Fate」での「過去のやり直しは間違い」と言うのを、再認識させるシーンですね。


・Hevens Feel
「―――裏切るとも」
悲劇でたった一人生き残り。
死んだ者の為、その贖罪に生きるはずだった自身。
自己を省みず、他者を救うセイギノミカタ。
今まで追い続けた理想を、「」だった自分を満たしたモノを。
―――お前は、裏切るのか。

欠陥品のエミヤシロウが「全」ではなく「一」を取るシーン。
「無機質」から「有機質」に変わるとでも言えば良いのだろうか。


「桜、幸せ?」
「―――はい」
たった一人の男が、たった一人を選んで成した笑顔。
―――それはその人の名のように。
きっと、美しいものなのだろう。

なんと言うか、全てこの笑顔で洗い流された。
どんな辛い事があっても、その笑顔があれば頑張れる。
衛宮士郎の本質にして、人の本質なんでしょうね。